/etc/rc.d/init.d/は手動起動するデーモンのinitスクリプトを置くところ。SLES9*1では/etc/init.d/が手動起動するデーモンのinitスクリプトを置くところ。
RHEL4*2の/etc/init.d/は/etc/rc.d/init.d/ にシンボリックリンクしている。ので、どっちを使っても同じ。
/etc/rc.d/rc[0-6].d/はランレベルごとのデーモン起動スクリプトを配置するところ。
実際は手動起動するinitスクリプトにシンボリックリンクを設定する。
chkconfigまたはinsservコマンドでこのシンボリックリンクを作成できる。
chkconfig httpd on #有効にする
chkconfig httpd off #無効にする
insserv httpd #有効にする
insserv -r httpd #無効にする
各ランレベルに何のデーモンが登録されているかは下記のコマンドで確認できる。
ls -l /etc/rc.d/rc3.d/
リンクファイル先頭のK[0-9]{2}やS[0-9]{2}は起動の順序を調整するためにある。
ランレベルは0~6まで。
ランレベル |
システム状態 |
0 |
システム停止 |
1 |
シングルユーザモード |
2 |
ローカルマルチユーザモード(NFSなどはなし) |
3 |
フルマルチユーザモード(テキストコンソール) |
4 |
未使用 |
5 |
フルマルチユーザモード(グラフィカル環境) |
6 |
システム再起動 |
通常はランレベル3か5を設定する。3と5の違いはCUIかGUIか。GUIを使用しないデーモンなら3で設定する。
但しランレベル3でも”startx”コマンドによりGUIを使用できるので、全部3で運用しても良い。むしろその方がシステムリソースが節約され安定するらしい。
ランレベル1はバックアップ等、ファイルの整合性を保ちたいときに使用する。
*1SLES9 … Novell SUSE LINUX Enterprise Server 9
*2RHEL4 … Red Hat Enterprise Linux 4