いまはlfsユーザでログインしている。
これからlfsユーザでパッケージのビルドを行うが、その前にlfsユーザの環境を整える必要がある。
この作業はホストシステムの環境や設定がビルド内容に影響を与えないようにするためである。
まず、lfsユーザが使用するシェルを/bin/bashに固定する設定を~/.bash_profileに記述する。
cat > ~/.bash_profile << "EOF" exec env -i HOME=$HOME TERM=$TERM PS1='u:w$ ' /bin/bash EOF
このあと起動するシェルはbashとなる。
bash起動時に実行される.bashrcファイルに以下の設定を記述する。
~/.bashrc
cat > ~/.bashrc << "EOF" set +h umask 022 LFS=/mnt/lfs LC_ALL=POSIX LFS_TGT=$(uname -m)-lfs-linux-gnu PATH=/tools/bin:/bin:/usr/bin export LFS LC_ALL LFS_TGT PATH EOF
これらは今後使用する環境変数と、ホスト環境の設定によって動作が変わることを防ぐための設定である。
sourceコマンドで設定を即座に反映する。
source ~/.bash_profile
以上の設定を行った後、この環境にはこれだけの環境変数が設定されている。
lfs@ubuntu-vm:~$ env SHELL=/bin/bash TERM=xterm LC_ALL=POSIX USER=lfs LFS=/mnt/lfs MAIL=/var/mail/lfs PATH=/tools/bin:/bin:/usr/bin PWD=/home/lfs LANG=ja_JP.UTF-8 LFS_TGT=i686-lfs-linux-gnu SHLVL=1 HOME=/home/lfs LOGNAME=lfs _=/usr/bin/env